2005年04月20日 (水)
北海道バーガー旅(3)
稚内から札幌に移動し、北海道最後のハンバーガーは、1956年に福岡の中洲で創業したというハンバーガーリサである。
「リサ」はスペイン語で「笑い声」を意味するそうだ。創業当時、進駐軍相手に商売をしていたが、約10年前に閉店。当時のハンバーガーをもう一度やりたいという母の願いをかなえるため、アメリカでギタリストをしていた息子は帰国。息子の友人が多かった札幌で、昨年10月に再オープンさせた。現在、母親は郷里の福岡に帰っているらしく、息子が店を切り盛りしている。

「ハンバーガーは牛肉の香りを楽しむもの」という店主は、国産牛や輸入牛に対するこだわりはない。そのときに、いちばん脂がのっている牛肉を仕入れている。昔ながらの店が復活したことせあり、マスコミにも何度か取り上げられた。そこでは「大きい」とか「こだわりの味」とか紹介されるが、店主は納得していないようだ。個人営業のハンバーガー店では「ごく平凡な大きさ」だという。

「ハンバーガープレート」(700円)は、ポテトサラダとリンゴのデザートが付いている。素材はできるだけ北海道産、ピクルスは自家製など、すべて肉の香りを生かすために選んである。いちばん苦労したのがバンズだった。地元のパン屋と何度も試作を繰り返して、ようやく満足のいくバンズができた。
「いいバンズが手に入らなかったら、店を出すのをやめようと思ってました」
かつて福岡で提供していたハンバーガーと同じものはできない。それならばと、「記憶の味」を再現することに決めた。進駐軍相手に商売をしていた母と、アメリカで6年暮らしていた息子が作ったハンバーガーらしいハンバーガーだった。
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